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マズローの欲求の5段階説と奉仕の欲求

倫理や「現代社会」の授業で紹介されるのだが、アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人間の欲求は5段階のピラミッド構造を持つと述べている。

 それは、下から
1.生理的欲求(physiologicl needs) 
2.安全の欲求(safety and security needs) 
3.愛と所属の欲求(love and belonging needs) 
4.自尊の欲求(esteem needs) 
5.自己実現の欲求(Self-actualization)
というものである。

下位の欲求がある程度満たされると、上位の欲求がうまれる。つまり、衣食住が満足に満たされないと、「愛と所属の欲求」や「自尊の欲求」は生まれてこないというわけである。

もっとも高位にある欲求は「自己実現」というものである。問題はその中身である。
自分の能力を磨いて、自分が抱いている望みや計画、可能性が実現されていくというのがこの「自己実現の欲求」になるのであろう。

マズローはこう述べているのだが、わたしはさらに高次の欲求が存在すると思う。
それは「奉仕の欲求」であるだろう。
これは、自分を捨てて、他人のためにあるいは社会のために奉仕して役に立ちたいという欲求である。
たとえ、その見返りがなくても、他人に喜んでもらえたらそれでいいとする「喜ばれることが喜びである」ような欲求である。
いや、時には人に喜ばれないこともあり得るだろう。

広い意味で言えばそれは「自己実現」であるともいえるが、これは別に考えたほうがいいと思う。「自己実現」はやはり自分中心の発想から抜け出ていないと思う。「自分中心」から抜け出てこそこの「奉仕の欲求」がある。
そしてそれは時には「下位の欲求」をあえて犠牲にしても求められるものかもしれない。

イエズス会の教育のスローガンは
Man for Others(他人のための人)
であるという。
ジェンダーフリーの言い方をするなら
Person for Others
であろう。
これはキリスト教教育の崇高な理念を示した表現であると思う。

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